PROJECTS

OVERVIEW

福岡市舞鶴公園内に1,000本以上の桜が咲き誇る春の名物イベント。歴史的な福岡城跡を背景に、桜と城郭を幻想的に彩るライトアップ演出を中心に、キッチンカーや屋台の飲食エリア、ステージイベント、地域団体との連携企画など、多様なコンテンツを展開。事業全体を統括し、企業協賛や一部企画の自主事業化も通じて、持続可能なイベント運営を実現しています。

福岡城さくらまつり

DATA

クライアント
福岡市
実施年
2022〜

CREDIT

施工管理/運営業務
山野 和磨 ( Zero-Ten )
広報/クリエイティブ
田中 玲名 ( Zero-Ten )
01

空間の使い方から、都市をデザインする

公共空間には、まちの魅力を引き出し、人の流れをつくり、地域課題を解決する力があります。Zero-Tenはこれまで、都市に点在する公園、広場、遊休スペースなどの場を活用し、地域と連携しながら、新しい価値を生み出すプロジェクトを企画・運営してきました。

その代表的な取り組みが、福岡市・舞鶴公園で毎年春に開催される「福岡城さくらまつり」です。かつては、花見客のマナー違反や大量のゴミ、不法駐車、騒音といった問題が目立ち、行政にとっても頭を悩ませる存在となっていました。

私たちはその状況を、“禁止・規制”による解決ではなく、空間の価値を高めながら持続的に改善するアプローチで再構築しました。夜桜のライトアップによる景観演出を軸に、安心・快適に過ごせる有料エリアを設け、事業収益によって警備や清掃、演出などの運営コストを自走できる体制を整備しました。

02

地域とともに育てる持続可能な賑わい

また、公園内には地元飲食店を中心とした飲食ブースを展開。来場者にとっての利便性が高まると同時に、持ち込みゴミの削減にも繋がり、環境面の課題にも寄与しました。出店料や各種収益はすべて運営費用に充てられ、公共空間を持続可能なモデルで運営する仕組みとして確立されていきました。

ファミリー層やインバウンド客など幅広い層が安心して楽しめるイベントに成長したことで、今では年間60万人超の来場者を誇る九州最大級の花見イベントとなっています。

 

03

多様な力をつなぎ、価値をデザインする

さらに、地域の子どもたちによる紙灯明づくりや、周辺エリアで開催される地域イベントとの連携、企業からの協賛によるプログラム拡充など、多様な主体と手を取り合いながら、「公園」という場が都市の魅力発信のプラットフォームへと機能するようになりました。

このような取り組みは単なる一過性のイベントではありません。空間の特性と地域の課題を丁寧に読み解きながら、人の行動をどうデザインするか、どのように継続的な価値を生み出すかを考え、企画から設計、関係者調整、収支計画、運営体制までを一貫してプロデュースしています。

 

Zero-Tenは、イベント制作機能だけでなく、都市の中にある余白や遊休空間を、まちの未来につながる場として再編集し、多様なプレイヤーと共創しながら実装していくプロデューサーの集まりです。

私たちは、公共空間を“都市の資源”ととらえ、そのポテンシャルを最大限に引き出すことで、にぎわいと秩序、文化と経済、地域と来訪者をつなぎ直すプロジェクトをこれからもかたちにしていきます。

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